中門漆器は、昭和元年の創業以来輪島塗に携わってまいりました。
輪島塗はその歴史の深さから、素材や、作業工程に様々な工夫があり、また様々な時代に合ったものを積み重ねたものが現代の輪島塗となっています。
伝統工芸とは、昔と変わらぬ高品質なものを作る技術を守るところにありますが、私は輪島塗は先人たちのたゆまぬ努力と、試行錯誤、創意工夫の歴史であると私は考えます。
先人の技術を守ることと、試行錯誤、創意工夫を続けることの両方が合わさったものが、輪島塗の伝統工芸であり、新しい輪島塗を工夫・創作していくことで更なる品質の輪島塗が出来ると思っております。
私どもはこのことを胸に刻み、変わらぬ良いものと、今までなかった新しい輪島塗の両方を製作してまいります。